命の贈り物



「ミサ〜、どうしちゃったのよ?急に黙りこんでさぁ……。」




咲が私の目の前でひらひらと手を振る。




「えっ、あぁ……ごめん。……良かったね、サキ。」




「うん、ありがと。」






咲が幸せそうに、とびきりの笑顔で答える。




素直に、喜べない……。





そんな自分が嫌になる。





他愛もない話をしながら私たち4人は学校へと向かった。





その様子をすごい形相で見ていた人がいた。







「……裏切り者。」





そう呟いて校舎の裏へと姿は消えていった。





私たち3人はそんなこと、知ることもなかった。





気付いていたのは、一人だけ……。






『裏切り者』の






榊原涼。





< 154 / 219 >

この作品をシェア

pagetop