命の贈り物
「ミサ〜、どうしちゃったのよ?急に黙りこんでさぁ……。」
咲が私の目の前でひらひらと手を振る。
「えっ、あぁ……ごめん。……良かったね、サキ。」
「うん、ありがと。」
咲が幸せそうに、とびきりの笑顔で答える。
素直に、喜べない……。
そんな自分が嫌になる。
他愛もない話をしながら私たち4人は学校へと向かった。
その様子をすごい形相で見ていた人がいた。
「……裏切り者。」
そう呟いて校舎の裏へと姿は消えていった。
私たち3人はそんなこと、知ることもなかった。
気付いていたのは、一人だけ……。
『裏切り者』の
榊原涼。