命の贈り物
あの人は少し黙ってから答えた。
『…好きじゃないわ。』
私はそこから逃げ出した。
やっぱり私のこと嫌いなんだ。
『好きじゃないけど、嫌いな訳でもない。』
その続きの言葉を聞かずに…
私は走った。
『おばちゃん、それどういうこと?』
孝志は聞いた。
『子供には関係ないわよ。』
あの人はその一言で片付けた。
『じゃ、もういい。ぼくもおばちゃんすきじゃないから。』
孝志はそう言い放って私を追い掛けた。
涼もそれに続いた。