SleepingBeauti
あの日、ぼくらはいつも通りの生活をしていた。

まるで綺麗な夜空をただ呆然と眺めているだけで、そこに光り輝く星に、なんの疑問も、もたない子供ように、ただ流れる時間だけを共有していた。

それが、ぼくらの当たり前のことだと思っていた。

のぞみにたいして、なんの疑問も、もたない。

それが当たり前のことのようで、でも本当は、疑問をもつべきだったのかも知れない。

そうすれば、星たちの由来や意味を知るように、のぞみのことを知っていれば、ぞみが一番輝く瞬間を、超新星をもっと特別に過ごすことができたはずだ。

のぞみのことを知ろうとしていれば………もっと特別な日にしていたはず。

< 164 / 200 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop