SleepingBeauti
のぞみの家の前に車を停めた。

のぞみがでてきたら、連れて帰るために。

だけど、呼び鈴を鳴らして、でてきたのは父親だった。

一瞬、身がすくんだ。

だけど、ぼくは、まっすぐ彼を見据えた。

「のぞみさんに会わせて下さい」

のぞみの父親は困ったような顔をして言った「わたしの言ったことが理解出来なかったのかね、わたし達は相入れないんだよ。拭えるようような罪じゃないのだから」

「そんなことはわかっています。忘れることも出来なければ、忘れてもいけない。それでも、ぼくは………のぞみが好きなんです。それに罪は、のぞみにはありません」

「何を言っているのかね」

「ぼくには、のぞみが必要なんです。のぞみだけが必要なんです。姉のことは、ぼくだけが背負い続けます」

「わたしも………わたしも一緒に背負う」のぞみが父親を押しのけ、言った。

のぞみはぼくの手を掴むと、「行こう」と言った。

だけど、車が目の前にあることに気付くと、のぞみは「もう」といい、助手席に乗り込んだ。

ぼくはのぞみ父親に一礼して車に乗り込んだ。

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