シルバーブラッド ゼロ
けれど、浩之には、こういうことはよくあることだった。

ちょっと見には、二人はどうも酷似しているのだ。

傍で見ると、確かに遺伝的つながりは感じるものの、まるで違う顔と印象を持っているので、すぐに間違いだと気付かれるのだが。


エイジュも混乱したようだ。


浩之は、こんな場面でも人なつっこそうな雰囲気を全身に貼り付けている。

そのうえ、男らしい体格とは裏腹な、女性的な艶っぽさを体中に纏った不思議な魅力を持っている。
 
そして、中性的な甘い声に、親しみを込めて喋る。馴れ馴れしいともいうかもしれないが。
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