不器用に、キミと。
どうやら、割り箸はくじとして使われるらしい。
眼鏡がみんなの割り箸を集めると、それに、持参のマーカーで何やら書いている。
たぶん、数字と“王様”という文字。
準備できたのか、眼鏡がすべての割り箸を片手に、「みんな取れ〜!」とみんなその手の中にある割り箸を取った。
「まことチャンも、早く早く!」
隣の馴れ馴れしい男の声に従い、私は仕方なく割り箸を引いた。
最後に余った割り箸を眼鏡が片手に、「王様だーれ!」と言うと周りもそれを真似て言った。
なんだ、このノリこのテンション。
この部屋で特にハイテンションな眼鏡を冷ややかな目で見ていると、千春が「あたしだぁー!」と叫んだ。
そんな千春は、やっぱりいつもとキャラが違うが、もうそれはスルーすることにした。
そして千春は「じゃあ5番の人がぁ〜」と番号を口にした。
私は初めての王様ゲームに「こうやるのか…」と思って見ていると、周りがヒューと口笛を吹き出した。
まだ番号しか言っていないのに、なんだこの盛り上がりは。
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