王子様は生徒会長
「妃那、モテるだろ」
「はっ?」
いきなりなんなの?
てか、からかってるよね・・
カンペキ

「嫌味なら結構です!!」
「いや、嫌味じゃなくて、本気。妃那、面白いから」
「はい?」
「お前を褒めてんの」
褒めっ!?
嬉しいとか言われても・・
どうせ言われるなら、
「可愛い」とか「セクシー」とか「美人」が良かったです・・。

「無理無理。美人のひとかけらもねぇし」
「なっ!!」
悪かったね!!
って、また私、口に出して言っちゃったワケ!?

恥ずかし・・////

「でもまぁ、一番近いのは”可愛い”ってヤツかな」
「からかっ・・わないでよ!!」
「本気だし」

ドキン・・
なんだろ・・
胸がドキドキする・・
病気かな・・。

「すいませーん!!注文イイですか!!」
生徒会長が大きな声を出す。
・・ここに呼び出し鈴あるのに。

「生徒会長!!呼び出し鈴ありますよ?」
「知ってるよ」
「じゃあなんで・・」
「だって行った方が早いじゃん?」
生徒会長の偽りのない笑顔に、
強引すぎるその性格に、
私は惹かれてしまった。

胸の高鳴りは・・
病気なんかじゃなくて、
恋の始まりだったんだね・・。
 生徒会長・・
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