★バレンタインの奇跡★


「井川、昨日フられたんだって?だっせぇ(笑)」

数人の男の子達が笑いあう声がした。

井川って名前に、あたしは入っていけなくなった。

「マジありえねぇだろ?絶対いけると思ったんだけどなぁ。だって星野だぜ?ぶっちゃけ、そんな美人でもねぇし、中の上ってトコじゃん?」

「ひっでぇ(笑)」

男の子達がまた笑う。

井川って、こんな最低なヤツだったんだ…

軽く怒りと、悔しさが込み上げる。

フッて正解だ。


「あーあ、処女ってミョーに堅いからヤダね。ってか、勘違いもいいとこ?自分そんな可愛いくねーよって感じ(笑)ったく、ほら千円。ありえねぇ。」

「まぁ賭けは賭けなんで♪やっと井川から金とれたしー。女ってかなりバカでしょ?」


…コイツら、ホント腹立つ。

ってか、こんな男がかっこいいってだけでモテて調子のってんのがウザいわ。


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