るーぷ

唐突に変わる言葉。





「喜びを、楽しみを知っているからだよ」





突然の変化に、少女は目を見開く。


しばしの間をあけ、再び口を開く少女。





「何故、知っているの?」


「生きているからさ。」


「何故生きるの?」




そして再び疑問は戻る。
そして再びループする。

再び始まった質疑会。

変わったけれど、それは小さな変化で。

でも、少女にとっては大きな変化。


少年はもう違った答えはくれなかったけれど、少女は答えてくれると信じ問う。





「人は何故生きるの?」





次に答えが増えるのは、このまたずっとずっと先の質疑会。




end


next後書



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