桜、時々涙
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129…0…3…
「あった!あったよお母さん!!」
18歳
春
あたし神田みゆきは
第一志望校の
国立大学に合格した
今住んでいる東京からは
新幹線で3時間の地方の大学
「そっかあ…みゆが一人暮らしするのか…」
「……」
少し寂しげな表情のお母さん
親孝行したいと思って
国立大学を目指した
あたしの学力では
地元の国立は厳しかった
家族と離れ
友達と離れ
好きだった人とも
もう会えなくなる…