デスゲーム

電話の先に待つ者











《はい、もしもし♪》



(女の子の声だ!?)











ぼくはびっくりした…



絶対、怖い人か
詐欺師的な感じの
男の人が出ると
思ったからだ…











《もしも~し



あれ?



もしも~~し?》








「あっ!



す、、すみません!



あの、メール見て
電話したんですけど」







《あぁ、
アルバイト希望の
方ですね♪》



「は、はい」



《ちょっと待って
下さいねぇ♪》



「は、はい」







♪♪♪~…



電話口からは
保留音の
{おじいさんの古時計 }
が流れ始めた…











ぼくは待った







それにしても
女の子が普通に
受け付けをして
いるとは思…







《あっ、もしもし~




「は、はい!」







《来週の火曜日って大丈夫ですか~?》


「あっ、えっと

…はい、
だ、大丈夫でっす」






ぼくはしどろもどろになった







だが、まずい



このままじゃ
どんな仕事かも
分からないまま

いつの間にか
深みにはまって
しまう!!!







《それじゃあ…》



と、続ける女の子を
遮ってぼくは聞いた


「どっ!



どんなバイトなんでしょうかっ…?!!」











ぼくは焦りながら、彼女の言葉を
待った…







出し子か?







口座作りか?







窃盗か?



まさか
代行殺人かっ?!















不安の最中



彼女が笑いながら言った言葉は


実に意外なものだった…











(続く)
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