甘いkissを君に―。
~one~

>>期待

これがあたしの今日から通う学校かぁ・・・。


「意外ときれいじゃん。」

そうつぶやいて正門をくぐりぬけた。


お父さんの転勤が理由で引っ越してきたこの街。

前の町は自然がすごく豊かなところが魅力的だった。

学校自体に未練はないが、友達との別れには少し涙ぐんでしまった。

でも、この街も近所の人はみんないい人で、2分歩いたら着くような場所にコンビニやゲーセンがある。

近所でちょっとした友達もできた。

それだけではない。

家の裏にある丘を登るとこの街を一望できる場所がある。

朝は太陽の光が街を輝かせていたし、夜は街の明かりがイルミネーションのようできれいだった。

あたしはその場所が大好きになった。



人柄のいい人たち。緑色の木の葉たち。この街の風景。

あたしはここに引っ越してきてまだ2日目だが、この街が大好きになっていた。
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