甘いkissを君に―。

みんなの視線を気にしながらも教壇に立ち、深呼吸をしてから話し始めた。


「はじめまして。角井美羽です。この学校ではとりあえず楽しく過ごしたいですっ！！よろしくおねがいしますっ！！」

パチパチパチパチ―。

拍手の音があたしを包み込んだ。


拍手＝歓迎されてる？？


そんな考えが浮かんだあたしは、みんなに歓迎されていると思うとあたしはうれしくてたまらなかった。


「席は・・・っと、皆川の隣があいてるな。角井はそこに座ってくれ。
　皆川、今日にでも校内を案内してくれるか？」

「はい。わかりました。」


皆川君は嫌な顔ひとつせずに先生のその内容を受け入れてくれた。


「ありがとう。ごめんね。」


席についたあたしは小声で皆川君にそう伝えた。

「いや、別にたいしたことねぇし。」

皆川君は正面を向いたまま、小声で答えてくれた。

なんか、なんか・・・たのしい高校生活になりそうな予感がする～♪