桜吹雪
「ありがとう」



「何故言わないのですか!?切り傷で済んだから良かったものを…」



「ごめんなさい。両親が殺された時の事を思い出してしまって」



「今度からは気を付けてくださいね」




氷葉は部屋を出ると泣き崩した。


姫様、ごめんなさい…



氷葉は己暁に重要なことを隠していた。
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