桜吹雪
己暁はしばらく呆然としていた。

そのはずである。


まだ十歳にもなっていない女の子が目の前で両親が殺され弟まで連れ去られてしまったのだから。



絶対に父上と母上の仇をうってやる。その上、無実の罪をきせられた。そのままでいさせるもんか…



己暁は復讐を誓った。
< 20 / 194 >

この作品をシェア

pagetop