桜吹雪

死と別れ

山の中を歩いている途中、己暁と叉李が弱音を吐きだした。

「父上、まだなのですか?」

「足が痛いです」


霞夜は

「もうすぐで着くから頑張りましょう」



勇気づけるが二人とも七歳と五歳のほんの子供。それに、今までろくに休んでいないので弱気を吐きだすのも無理もない。
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