青空の約束
第1章 希望

順風満帆

「あたし、高校行ったら当たり前に彼氏ができるもんだと思ってたあ…。」


「それね!!漫画みたいに都合よくいかないよ現実は。妄想の世界って奴~。」

「やっぱドラマは、美少女にしかおきない…って発見!!漫画みたいな女!!」

「夏帆じゃん。あんまり可愛くないけど!!」

「本当だ。中学ん時まったくモテなかったのに。」

「高校入学後…同級生から告白された憎い女がこんな身近に。」


あたし、池内夏帆。高1になったばかり。

里香と麻希の言うとおり…

中学ん時はまったくモテなかった。


「夏帆にもドラマが起きたんだからウチラにも起きるんじゃない??」

この2人は、故意にあたしを貶しているのか、
それとも素で言ってるのかはよくわからない。

「あ~。なんで夏帆なの~。」

「「ど~でもいいけど彼氏欲しい~。」」


「あ、あたしちょっと職員室行って来るね。」

2人は、男について語っててあたしの声には全く気付いていなかった。

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