不良男にご用心
「おとーーさーーん!!」
ガンッという効果音と共に本家の扉を開けた。
「「「お嬢、お帰りなさいやせ!!」」」
すると、家の皆が廊下にズラッと並んでお出迎え。
正直やめてほしい。
前は外でお出迎えだったのだが私が嫌だと言ったところ、なぜかその次の日から家の中でやるようになった。
迎えてくれるのは嬉しいけれど大の大人、しかもいい年したおっさんたち大勢に一斉に言われると・・・うん、怖い。
もう慣れたけど・・・。
「ねぇ、お父さんは?」
「自分の部屋にいますよ。」
「ありがと!!」
その返事を聞き、今度はお父さんの部屋へ向かう。