不良男にご用心
「おとーーさーーん!!」
ガンッという効果音と共にお父さんの部屋のふすまを開く。
なんかさっきと同じような感じだけど気にしない!!
「おぉ、陽じゃねぇか。なんでそんな急いでんだ?」
部屋の中で、お父さんは座って本を読んでた。
・・・パジャマ姿で。
「おぃぃぃ!なんでパジャマ着てんの!?」
つい突っ込んでしまった。
いや、突っ込みたくなっちゃうよ、こんな姿見たら。
だって、お父さんは一応久世で一番偉い人なんだよ!?
久世家現当主なんだよ!?
なのに、こんな時間からパジャマって・・・。
「んー?とくに出かける予定もなかったし、着替えんのめんどくさかったから?」
「・・・ってことは朝からずっとパジャマだったの?」
「流石俺の娘!物分かりがいいな!」