【完】スマイリー☆症候群



まずは1走倉本。奴は陸上部の副部長であり、なかなかの俊足だ。

だからと言って、敵も負けてはいない。いや、もしかするとそれ以上かもしれん。相手には、“純白の翼-ホワイトウィング-”と呼ばれる、陸上部部長白川翼(シラカワ ツバサ)がいたのだから。


「悪い、小林ぃ!」


結局、2位でバトンタッチをした倉本。しかし、2位と言えどタッチの差程度だった。

倉本、お前は本当によくやったぞ。

俺は静かに心の中で奴の大きな背中に敬礼した。

そして、第2走は我がクラスの学級委員長、小林昭人だ。


「キャーっ! 昭人先輩ー」

「会長ー!」

「小林くん頑張って!」


四方八方から聞こえるのは、『AKITO』とかなりの大きさで書かれた横断幕を掲げる女達の声援。

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