【完】スマイリー☆症候群
そして現在、植木くんと清水くんの会話は、十分に白取先生の耳までとどくほどの大きさとなってしまっていたんだ。
それはもう、悪口のオンパレードで。
そしてまたもや私達の周りは、最悪の空気に。
「……また……」
小さくぽつりと放たれた。
ここからでも、先生の肩がプルプルと小刻みに震えていることがはっきりとわかる。
……まずい。
そう思った時には、もう既に遅すぎていて。
「またお前等かーっ!」
その怒りを含んだ叫び声は、校舎の奥の奥まで響き渡ったという。