【完】スマイリー☆症候群



「それじゃあ、1組から順にバスに乗るように」


私達は5組。

白取先生の発言により、最後に乗車する事実を悟った私達5組の生徒達は、その直後当然ながら文句という文句を白取先生にぶつけ始めた。


「何だぁ? 文句があるなら、お前等だけ行かなくてもいいんだぞ?」

「……っ」


全てを見透かしていたかのようなその言葉。私達5組の生徒は、一瞬にして黙り込んでしまった。

この反則とも言える言葉は、かなり効いたみたい。

しかし、そんな中。


「けっ、お前は1人で動物園にでも行ってりゃいいんだよ」

「全く同感だ。白鳥は白鳥らしく、お仲間達と優雅に戯れていれば良いのだ」


まだ言い足りなかったらしい2人は、魔法の言葉にも一切怯む様子を見せず、ぶつぶつと不満を吐き出す。

更には、その声は次第に大きくなっていき――。


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