【完】スマイリー☆症候群
「やはり、清水はそうでなくてはな」
「へへっ」
がっしりと腕をつかみ合う……と、チャイムが鳴る。
その音を確認するなり、植木は自分の席に戻っていった。
それからはいつもと何も変わらなくて、授業と休み時間を繰り返し、ボーッとした頭は流されるままに次の時間を待つのみだった。
「あ~、腹へったー」
「食堂行こうぜ」
そして、いつの間にか騒がしい昼休みがやってきた。今日は未だ一度もまともに宮永の姿を見ていない。
「ってかあいつ、一体何なんだよ」
三時間目の休み時間。俺は、植木亮介にあることを持ち掛けられた。
『今日の昼休みは、視聴覚室に行かないか?』
そう、怪しげな笑みを浮かべて。
奴は“作戦会議”なんて言うけれど、何を企んでいるのかわからない。
でも、今回は敢えて掛かってやろうじゃねぇの。
「よし!」
教室を出て、少し歩いたところで立ち止まる。
目の前のドアを眺め、一喝入れた。
さあ、どこからでも来やがれ!
それからガラリと扉を開くと、俺は堂々と奥に足を踏み入れていった。