すたんだっぷ!!

am7:10


「いつまでダラダラしてるの!
いいかげん起きなさーいっ!!!」



週末明けのやっかいな月曜の朝。


おばさん(my mother)の怒声が我が家に響き渡る…。


勢いよく剥ぎ取られた布団を取られまいと、必死に抵抗する私。


「ん゛~ーやめろぉ~あとちょっとー。」


布団はすでにおばさんの手の中。まだ目を瞑っているから意識は冴えない。


それでもなんとか、残った毛布を守るため全力を駆使し、両手で握り締める。


「なーにがあとちょっとなのっ!!甘えんのもいいかげんにしな!」


バサッっと最後の温もりもあっという間に離れて、一気に現実に引き戻される。 


ついでに窓も全開に開けられて、風が肌を突き刺すように吹きこんだ。


「寒いよ~この鬼めぇ!風邪引いたらどうすんだー!!」


腕を擦りながら、おばさんに睨みを利かせる。


「バカね。寒気もしないで部屋に閉じこもってる方がよっぽど体に悪いわよ。」


ああ言えば、こう言う。それがこの人と、私。


ちなみに、超仲悪いんで私たち。そこんとこヨロシク-…







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