すたんだっぷ!!


もうすぐ11月になる秋。


今年もまた終わりを告げようとしている。


高2の冬も過ぎればあっという間に春が来て、


きっとここ数年で一番厄介な受験が待ち受けている...


まぁ嫌でも逃れられないんだけど、勉強ダメな自分にとってホント憂鬱でしかない



そんなことを窓の枯れ木を眺めながら、ぼんやりと考えていた


頭は風の冷たさでブルブル震える


「ほらっ!ボケッとしてないでさっさと動く!!!」


背中をバシッ!と叩かれて、覚束ない足取りで階段をゆらゆら揺られながら降りて行く



おばさんは、そんなあたしが再び階段を上ってベットに潜り二度寝しようと常に目論んでいるのを知ってか


後ろで睨みを利かせながら、あたしと同じテンポで一緒に降りてくる




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