きっと、救えるよね。。

奇跡が起きたのです。

父の兄弟は、長年会っていなかったのと、兄弟さん達も、年齢も歳をとられていて、病気もされていて、結果は、移植は無理ということになりました。

残された選択は、やはりドナーさんが見つかるのを、待つしかありませんでした。
そして、ドナー登録から約3ヶ月位が経った頃でした。
病院の先生から、連絡が入ったのです。

なんと、3人のドナーさんが見つかったとのことでした。

こんなに早く、3人も提供してくれる方はなかなかいませんと、先生も驚いていました。

しかし、当日まで油断はできませんとのことでした。
ドナー提供者の家族や本人の当日までの体調や変更がないように最後まで何が起きるか?
無事移植が終わるまでは…
そして、緊張感の中、父のミニ移植の日が無事にやってきたのです。

特別なクリーンルームでの移植でした。

移植後は、体の中で細胞が戦うのです。

無事、父の体力と、生命力に掛けて、私達家族は成功する事を願いました。

ドナーさんには、直接会うことはできません。

感謝の気持ちでいっぱいでした。

骨髄を提供するドナーさん達も、命掛けの提供なのです。

とても、勇気のある人達なんです。
ドナーさんにも、家族がいるのですから。

どうか、父にチャンスを…
それから、父は、一日一日が、地獄のように生命と戦っていました。

イラダチ、苦しみ、辛さ、色んな気持ちだったと思います。

家族は、願うしかできません。

きっと奇跡は起きるんだと。
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