ビタースイート・キス
「没収すんぞ」
「……っ、」
ぽつり、呟かれた台詞に、あたしの心臓はまたしても大きく跳ねた。
没収するならさ、
あたしごと奪ってよ――…
声に出す事ない、あたしの想い。
嫌いな制服を着てまで嫌いな学校に通う理由は、先生が好きだから。
ただ、それだけ。
脱ぎ捨てたい制服は、高校生と言う肩書。
未成年なのに吸う煙草は、オトナへの憧憬(しょうけい)。
生徒と教師の枠を越え、ただ同じ場所に並びたいだけなのに。
生徒じゃなく、オンナとして見て欲しいだけなのに。
こっそり深呼吸をして、体内に酸素を送り込む。
「……っ、」
ぽつり、呟かれた台詞に、あたしの心臓はまたしても大きく跳ねた。
没収するならさ、
あたしごと奪ってよ――…
声に出す事ない、あたしの想い。
嫌いな制服を着てまで嫌いな学校に通う理由は、先生が好きだから。
ただ、それだけ。
脱ぎ捨てたい制服は、高校生と言う肩書。
未成年なのに吸う煙草は、オトナへの憧憬(しょうけい)。
生徒と教師の枠を越え、ただ同じ場所に並びたいだけなのに。
生徒じゃなく、オンナとして見て欲しいだけなのに。
こっそり深呼吸をして、体内に酸素を送り込む。