LoverS -ラヴァーズ-


季節も時間も日にちも人でさえも
変わっていくけど、

変わらないのは確かにあるとハルが教えてくれた。



『サキ』

純の声がして慌てて携帯を閉じ仕舞った


『なに?』
少し声を上擦らせながらも冷静なフリをして返事をすると

純はどこか不審げに
どこか懐かしげに私を見て言った。


『何の目的で此処にきた?』


何の目的…か。


そんなのきっと

『純が一番分かっているんじゃない?』


< 52 / 63 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop