太陽はいつも雲の上で照り輝いている
《四章》運命は欲する人のみ変化する
中学卒業

散々、親に迷惑かけた3年
好き放題に自分をさらけ出した3年

でも、父の言葉に、父の存在に
自分の過去が、何故か充実したかのように思えた

高校に行く者、就職する者、それぞれの顔が、未来を見据えて、満ち溢れていた

春の色が、街を彩り、生き物も、自然も、ため込んだ元気を一気に解放しいる

『さぁて!新しい道を歩くで』

僕は、今までの自分ではない、全く新しい自分に変わっていく姿を鏡に映し、唇を噛み締めた事を今も忘れていない

そして、僕にとっての未来へのスタートを自分なりに感じた時だったのが
調理師専門学校

電車を乗り継ぎ、約二時間はかかる距離

通学だけで、ダウンしそうだ

1日、1日、料理の基本もコツも覚え、コックらしくなってきた

飲食店のバイトを行きながら料理を覚え、体が疲れているはずなのに、イキイキと体が動く

見るもの、触るもの、感じるものが新鮮で、どんどん体に心に頭に入ってくる


学校も終わり、やがて、就職の時を迎えた。
< 14 / 77 >

この作品をシェア

pagetop