太陽はいつも雲の上で照り輝いている
時間が、こんなに長く感じたのは久しぶりだった

たったの二時間……

『終わりましたよ』

『ありがとうございます。で、妻は?』

『少し、手間取りましたが、心配いりません。子宮全摘出しましたから』

『ありがとうございます。ありがとうございます。』
お父は何度も頭を下げ、よかった、よかったを口にしていた。


やがて、お母が出てきた
うっすらと目を開けて、何も言わずに、また目を閉じた


『よく頑張ってきたな』
一言、お父はつぶやき、お母の手を握り締めていた

『お父、今日は僕が泊まるから、とりあえず家で少し寝ろよ』

『母さんとこおる』

『あかん、あかん、昨日寝てないのは知ってるで、目をみたらわかるわい』

お父の目は、真っ赤に充血していたので、すぐにわかった


『とにかく、早よ帰って、寝てくれ〜〜お父まで倒れたら困るしな(笑)』

『ほな、帰るし、母さん頼む』

『わかった、あっ!着替えだけ忘れんと、明日、もって来てな』

『下着とパジャマとやな。わかった、ほな、頼みます』

眠る、母の顔を覗き、少し見てドアを閉めた


僕も実は寝てなくて、フラフラな目を開けておく事が出来ず、ベッドに顔をふせて睡魔の中に入っていった……


『うぅ〜〜〜』

一瞬にして目が覚めた……
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