太陽はいつも雲の上で照り輝いている
自分は何一つ、お父やお母を助けた事はなく、今に、2人の偉大さが心に溢れかえる…お父の言葉一つ一つが蘇ってきて、冷静という力を与えてくれた


承諾書を書き終え
お母も普通に話せる容態…応急処置のカテーテルもあり、危険なカテーテル治療が受けれる段階を迎えた


『お母これが終わったら、かなり良くなるみたいやからそれに、次はステント入れるから詰まりもほぼなくなる』

ステントとは、血管に埋め込む、編目状のステンの管。お母の心臓の血管はサイボーグのようになっている

『今から、初めますので、ご家族はここの待合室で待っていてください』

『お父お母は大丈夫や』

『風助に言われなくても、わかっとる』

約、一時間が過ぎた…


『こちらにどうぞ。先生から、お話が』

カテーテル画像を見ながら説明を受けた、心臓の動きはやはり小さく、前だけが動いている状態

『先生、どうなんですかね』

『大丈夫ですよステントも綺麗に入り、大きな血管の流れを止める時は、私も緊張感が増しましたが、容態にも変化なく、うまくできました。安心してください。心筋が回復する事はないですが、維持はできます』

『ありがとうございました本当にありがとうございました』

危険率が30%以上あがった治療だったが、お母は乗り切った

まだ、暖かさが残る夏の夜…
< 44 / 77 >

この作品をシェア

pagetop