太陽はいつも雲の上で照り輝いている
そんな、ある日

『お父さん』

『………』

『お父さん!どうしたの、何があったの』

夜中の二時半………

血だらけになって帰ってきた父
いつもの白いカッターシャツも赤く、よく見ると、父の鼻の皮が!かなりずり落ち、見るに見れない顔の状態

『あいつら、なんで、わしを、こんな目に』

急いで、救急車を呼び、病院へ……

まだ、小学生だった僕は泣き続け、何時間が経ったことだろう

僕は眠れず、朝を迎えた
『お父!お父!』

僕は、ただ、ただ、泣くばかり…

『すまんな、つとむ、お父さんは大丈夫や』

僕は、父にしがみつき、その手を離さなかった!!まだ、小学三年生の時でした。

仕事の帰りに友人と呑みに行き、友人同士の喧嘩の仲裁に入った父
その時に、灰皿で殴られたそうだ

『母さんや、仕事の用意してくれるか、、』

『何を言うてるん、お父さん!そんなんで行けないよ』

『母さん、わしは仕事が好きやし、家族を守るのは、わししかおらんやろ、仕事は休まへん』

頑固な、父の性格
一度言えば聞かない事を知ってる、母は、後は何も言わずに黙ってお弁当を作りはじめた……

『ほな、つとむ、行ってくるな』
真っ赤に目を腫らした僕は、父を見送った

1日が終わり、父は帰ってきた。

『お父、大丈夫?』

また、涙が溢れる

『あぁ大丈夫や、お父は、こんな事くらいじゃ!まいらない』

『お父みたいに、強くなるよ僕も』

『つとむ、大人になるとなぁ、いっぱい、せなあかんことはある。そら、毎日、大変なんや、せやけどな、覚えとき、大変の言葉は大きく変化するということなんや、この漢字知っとるやろ、大変、よう見てみ、大きく変化するとも読むんや。せやから、どんなに大変な事があっても、それは、その出来事が人を成長させてくれるんや。わかったか』

僕は、その時は、あまり理解できなかった。ただ、父は、立派な人、だから、きっと凄いことを言ってると、そう心に刻みこんだ
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