彼女は殺人願望の塊で。(仮)
「ごめんね、待たせて」
「ええ、本当に待ったわ。」
「瘡お腹すいてるんでしょ?一緒にお弁当食べよう。美味しそうだもん」
繰椰は謝る。
「遅れたからにはきっちり、取り戻そうとする繰椰。なんともみっともなくて恥ずかしいのかしら。本当に可愛いわね好きよ。」
自分に謝る姿を「可愛い」と表した瘡。
彼女の方こそが、よほど卑劣で醜悪で悪趣味である。
まして、自らの彼氏に対して…―

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