リクエストを基にした・【Kiss】シリーズ 『チャラ男とのキス2』
「おっ待たせ~! 待ったぁ?」

…百年の恋も一瞬にして冷めるような、明るくはしゃいだ声に、アタシは再びため息をついた。

「今来たところよ」

「良かったぁ。いやぁ、途中で女の子2人組に声かけられてさ」

「良かったわね。そっちに行っても良かったのに」

「えっ。いやいやっ、オレはキミが良いんだって!」

「あっそ」

アタシは素っ気無く答えて、歩き出す。

「わっ、待ってよ! …怒った?」

しょぼくれた姿を見ると、犬が怒られて悲しげになる姿と重なってしまう…。

「別に。アタシにヤキモチ焼かせようとするのなんて、いつものことじゃない」

コイツはアタシにヤキモチを焼かせたくて、わざと他の女の子に声をかけてもらう。

…まっ、学校でも未だに遊びに誘われるみたいだし。

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