†龍神の花嫁†

ソフィアの母であるマイアは昔から体が強くなかった。


それゆえに、周りの者たちはマイアが妊娠したこと知ると
断固、生むことを反対した。

もちろん愛妻家である
ユピテルもその一人だ。


「マイア、子供など私たちには必要ないのではないか?」


―もしもの事があればどうするのだ…


毎日のようにユピテルはマイアへ言い聞かせた。

しかし、マイアはそんなユピテルへ「私なら大丈夫。どうか生むことを許してほしい」と答え続けた。


そんなマイアに観念したユピテルは生むことを許可したのだった…


―――――――――――

< 13 / 27 >

この作品をシェア

pagetop