【完】不良な君の甘い蜜
「ごめん、八重。」



私を確認したしんしんの謝罪の声が響いてくる。



私は目を泳がせて、二人の間に置いてあるものに、焦点を合わせた。



それは…しんしんのアルバム。



そこに映っているのは、昔から変わらず可愛いしんしんと、ちびっ子まーやん、王子様ミツ、そして



……オデブのヤエちゃん。



「なあ八重、嘘、やろ?」



静かな部屋に、ミツの私への問い掛けが来る。



嘘………やろ?って…?



その言葉と、ミツの困惑した顔を見て、私は悟った。
< 279 / 302 >

この作品をシェア

pagetop