【完】不良な君の甘い蜜
「まーやんがしんしん好きなのなんか小五くらいの時から分かっとったけど、まさかキスまで発展しとるとはねぇ…。」



「ミツってこの手の話好きそうだよね。」



私がふんっと鼻で笑うと、ミツは私のオデコを小突く。



「八重に言われたくなか。」



そう言ってニーッと歯を見せるミツ。今日のミツは可愛いかも。



私達はこんな感じで会話しながら昨日登山した半分を過ぎ、未知のゾーンに足を運ぶ。



半分過ぎた頃から坂道が急になり一人では登れなくなる。



前方のまーやんとしんしんは…手を繋いでいる。



私もミツのジャージの裾を握りながら、思わずニヤリと笑った。
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