★秘密の愛★お兄ちゃんはあたしだけのもの!!
………忘れたい……



俺の心の中から、俺の身体の中から全部吐き出してしまいたい。



鏡花との思い出を全部…何も残さずに…。



そう願っても、忘れることは出来ないんだ。



俺は……はたしてどこへ行くのだろうか??



どこへ行こうとも…きっと鏡花からは逃げられない。



理屈じゃない。ただそう決まっている気がする。



それはこんな俺にだって分かるよ。



それでも、俺は迷わず闇の向こうへと進んでいく。



永遠に……終わりのない道を……進むしかないから。



そして、その道に終わりからあるとすれば、



それは、鏡花に追い付かれた時。



再会するのが俺達の運命ならば。
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