ヴァンパイアと人魚姫
小さいときから父にヴァンパイアの事を嫌と言うほど教えられた。


初めてヴァンパイアに血を吸われるヴァンパイアを見た時寒気がした。

「アノチウマソウ~」 「ジャアオレコッチノチモラウ」


周りのヴァンパイアまで人の血を吸い始めたのだ。


吸われてる人間は涙を流しながら助けを求めていた。


俺は、助けられない自分の弱さと自分もそんなふうにしなければならない事に胸が痛んだ。


人間の首にヴァンパイアの牙が入ったら最後…


血が少なくなり死ぬか、毎日誰かの血を飲まないで太陽の光に当たると消えて無くなってしまうかのどっちかだ。


たまに、血を吸った人間を気に入ってヴァンパイアの国に連れて来て自分の血を与えるヴァンパイアもいる。


テッドの両親も実はそうなのだ。
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