新月の夜
沙織は悠太に、

「弟がライバルだったりして。本当似てないでしょ?153センチの麻友美と、185くらいある弟。身長差30センチ以上。」
「…自慢の弟だろ。仕方ない…。」

複雑。
そこへ残りの2人が。祐貴に抱っこされてる麻友美を見て、

「うわっ…堂々たる浮気!?」

悠太は、

「…弟。」
「弟には抱かれないだろ…。」
「…それが、仲良いんだよあの兄弟。」

麻友美は気付いて。

「あ、みんな揃ったぁ。このコ弟よ。」

祐貴は、

「はじめまして、弟の坂井祐貴です。」

麻友美は、

「似てないでしょ?私はママに似てるの。ママ小さい人だから。弟はパパ似だよ。パパ180近くあるし。祐貴、みんなで回ろうよ。ね?」
「うん☆」


回っている。麻友美達のクラスの人。

「あ、麻友美、本当歌うまいねぇ〜。聞き惚れてしまったわ。頭の音だけで体に電気が走って虜になったわ。沙織も、美里も、メンバー勢揃いで。」
「…あれ?その背の大きなかわいい男のコは?」

麻友美は、

「私のかわいい弟よ☆」
「本当!?…カッコイイねぇ。」
「あれ、夏菜は?」
「あぁ、お嬢様?…そういや、お兄さん夫婦と姪っ子と甥っ子が来てるとか。」
「…あの有名な?確か、葛西佳史、結衣夫妻。きれいだし、カッコイイ、お似合いの夫婦。」
「うん。」

そこへ、

「あ、麻友美、沙織、美里だ。」

夏菜と、夫婦と3人の子供が来る。

「こんにちは。妹がお世話になってます。」

佳史と結衣が言う。

「見てました。すごい。感動したわ。いい出会いね。ふとしたきっかけで出会ってもそれは大切な。重要な事だから。ね、先輩。」
「その呼び方はやめろと…。」
「出会いは確かに同じ高校の先輩と後輩かもしれないけど。この中に夫婦出て来るかもね。あっちゃんたちもそうだし。」

佳史は、

「びっくりした…まさか篤史とさなえが結婚するとは…。」
「あら、怒られるよ。家に帰ったら。」
「…同居してるからなぁ。」

夏菜は、

「二人のお兄ちゃん夫婦は同居してるんだ。仲良しさん。」

佳史は、

「弟夫婦はマネージャーだ。今はさなえが身重だから弟に全面させてるけど。弟も弁護士活動一旦休止してるし。」
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