新月の夜
日常〜近づく麻友美の異変
一方、麻友美は、弟の部屋にいる。

「かかってくるかなぁ〜。」
「…忙しい人ですよ。そういう祐こそ、待ってるくせに。」
「…だって。」
「彼女だもんね。チュウしたし。」
「姉さん!」

じゃれる。祐貴が麻友美を押し倒す形になる。

「そんなことしていいの?絢ちゃん泣くよ。それに、絢ちゃんにしないとダメだよ。」
「……。」
「ドキドキしてるんだ。」
「お兄さんも、かなり本気だと言ってたよ。」
「僕なんて…。」
「自信持ちなさいよ。」
「……。」

すると祐貴の携帯が鳴る。

「ほらきた。」
「……。」
「もしもし…。」
「もしもし、何してるの?私ね、今、仕事終わって家でご飯食べたとこ。」
「今、横で姉さんがにたっと笑ってまして…。」
「麻友ちゃんといるんだ。いいなぁ。毎日一緒。毎日一緒にいれたらいいのにね。」
「え…。嘘じゃないよ。本気。まずは、祐ちゃんの事知らないとね。また会いたいな。」
「喜んで。」
「麻友ちゃんに代わって?」

麻友美に代わる。

「ごめんね、大事な弟くん奪っちゃって。」
「いいよ。絢ちゃんだもの。私より祐と話して?仕事で会えるし。」
「うん☆」

祐貴へ。

「声が聞けただけで嬉しかった☆今日は遅いし、また連絡するね。明日は麻友ちゃんと一緒だよ。それではおやすみ。」
「おやすみなさい。」


それからというもの。祐貴と絢美は休みに会う。(兄がフォロー)
絢美の部屋。絢美は祐貴に甘える。

キス。

「恥ずかしい?」
「…恥ずかしい。こんなこと。できると思っていなかった。」
「だって休みにしか会えないもん。会うだけで幸せになる。へへっ。わがまま?」
「いえ…。」
「−部屋の外でぴりぴりしているあつき。」
「まぁまぁ…おさえて…。」

止めてる亜希、麻友美、史奈、悠太(加わった。何故なら母親の報告)

「いい感じじゃないですか。」

悠太が言うと、あつきは、

「うるさい!」

羽交い締め。

「やめようよ。」

やっとのことで史奈がなだめる。

「ふぅ…。なだめる人のキモチもわかって?お腹に負担かかるの。ね〜。パパがそんなのじゃダメだよねぇ。」

お腹をさすって語りかける。

「…ごめん。」
「ほら、パ
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