新月の夜
かわいくてたまらなかった。」
「あらら、処女奪ったの?」
「避妊してなかったから心配だった。生理来てただからホッとした。そして、大学で出会ってしまった。練習中に、あるメンバーが彼女のお尻に触れた。嫉妬で苛々して、無理矢理連れ出して、最初に抱いた場所に行って、嫌がる彼女を無理矢理抱いた。拒絶する彼女。彼女のカラダは覚えてて、同じように抱いても同じ反応をする。戸惑っていた。僕は逆上して、無防備なんだよ!と言い、彼女は泣いて走って行った。」
「充分悠もひどい男ね。」
「不器用だから…。次の日、彼女に確かめられた。しゃがむの強要されて、殴られる!?と思ったら、キスされた。悩んだと思う。いきなりちょっかい出してくる煩わしい奴からカラダを奪われて、きつく言われて。彼女の歌に惹かれて好きになった。文化祭の時に、彼女の弟からの策略で気付かれた。その時彼女はスカウトされたのだけど。兄さん狙ってるの知ってる?」
「え、和くんに?」「うん。彼女、兄さんに襲われかけてるんだ。それは僕へのキモチを確かめることだったかも知れないけど本気になって。いつでも奪う気あるんじゃないかなぁ。兄さんが、いつでも冷めたらおいで。と言ってたから。簡単に渡さないよ。抑え切れないくらい愛してる。もう止められないよ。」
「初恋なんだ。かわい〜い。」
「…もういいでしょ?恥ずかしい…。伯父さんには言わないで。」
「わかった。言わない。」
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