新月の夜
から。」
「わかりました。何。があっても悠太君と麻友美さんを守ります悠太君のキモチ知れたから。」

史奈も、

「私もできる限りサポートするわ。あなたのお母さんにはたくさん教えて頂いたから、私は返すね。」

史奈は麻友美を抱いて、

「それに、絢ちゃん、弟くんと一緒になったら姉妹?みたくなれるのよ。」
「……。」

あつきは黙る。

「…まあいいか、今日は別々に帰ろうか。」
「…はい。でも、帰り遅くならないですか?」
「弟くん呼ぼうか。」
「…え。」
「一番、協力頼むのにはいいと思う。それに免許あるでしょ?」
「…はい。一番心配してくれてる。体調悪いのを悠に話したらと言ったのは祐貴です。」

悠太は、

「……。」


祐貴が来る。
(祐貴も、絢美の兄の家にドキドキしている)

「まぁまぁ、中に入って。」
「…はい。」

居間に入る。

「姉さん?」

とりあえず先に、阿由葉を抱いている史奈に挨拶。

「ちゃんと話したんだ。」
「…うん。」
「姉さん、最近おかしいんだもん。」

悠太は祐貴に土下座して、

「ごめん!」
「…え?」
「ただ土下座するだけではわかりませんよ。素直に言うんだ。」

あつきが言うと、

「あの…弟くん…お姉さんを…妊娠させてしまいました。」
「……。」

祐貴は悠太の胸倉を掴み、

「どういう事です!?…予想は出来たことかも知れないけれど…ヒドイ!だから姉さんの体調が悪かったんだ。姉さん、帰ろう。」
「…祐貴。」

あつきは、

「一人の父親の意見として言うけど、子供を作るのはそれなりに覚悟がいること。悠太くんはもちろん、麻友美さんも許してないと寝れないですよ。結婚前に作ったのはきついことですけど、これは悠太くんの責任に見えて、二人の責任だ。キミだって、いずれかはうちの妹を妊ませるだろう。君はそれなりの覚悟がなくて妹を抱けますか?」
「それは…僕は決めてからでないと絢美さんを抱きません。」
「…それが本望だけどね。でも、意外に妹は大胆で頑固だよ。私も決めてから抱きましたから無理には強要しない。君には協力して欲しい。お姉さんにとって君はかけがえのない存在だ。拒まれたらお姉さんもお腹の子供も悲しむ、彼も本気ですよ。父親とし
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