新月の夜

再会、絶望、素直なキモチ

夏休みが終わり、麻友美は短大へ、…毎回、男が来るのでストレス。麻友美の友人、美里が、

「麻友美、文化祭、大学部と合同だって。」
「へ？」
「役員先生達のくじ引きで私と沙織と麻友美って。」
「え…。」
「明日、大学部の１年代表３人と会議ってさ。」
「…え。」
「仲良くしましょうって。」


次の日、麻友美と美里と沙織が門の近くまで迎えに行く。すると、

「大学部の一年で、会合で来たんだけど…。」

美里は、

「私達短大の一年です。」

麻友美は驚く、あの男。男も驚く。
飢えている男達は集合。

「オレ真ん中タイプ。」
「おれは右のコ。」

右＝麻友美。男は苛立つ。

「悠太は？」
「知らん！」
「カタイなぁ。だって、あの小柄で白い肌であぁん！なんて言われたらそれだけでイキそう…。」

ドキッ。

麻友美の声だけでイッて抱いた張本人。

「何ですか？」

美里達が尋ねると、

「…行きましょう。」


（何でこの男がいるのよ）

にっこり。

（ふざけないでよ…。）


会議室へ、
くじ引きで麻友美と男が向かい合わせ。

（顔近いよ…。）


会議中。

（何であんたがいるのよ。）

蹴り、

（チ〜ビ！）
（いや〜憎たらしい。）

周りは、

「一年代表での出し物は…。」
「６人いることだし、バンドとかどう？」
「いいかも。」

沙織が、

「麻友美歌うまいよねぇ。歌姫さんだよ。」
「え…。」
「名前まだだったよね。」

ある男が言う。

「そうだ。自己紹介しようか。」

紹介。

「北野美里です、」

男らは沸く。

「坂下沙織です。」

ルンルン。

「坂井麻友美です…。」

有頂天。
男たち、弓矢誠治、弓削正穂、そして、あの男。平川悠太。麻友美は初めて名前を知った。
オーディションの為にカラオケを次の日に行く約束。


帰り、麻友美と悠太は二人きり。（他は方向違う）

「何であなたなの。」

麻友美が言うと、

「オレだって聞きたい。お前と同じところにいる。隣の、短大と大学との違い。」
「あなたの名前、初めて知った。」
「言わなかったし。」