新月の夜
繋がりあう事実
日曜日、集まる日。絢美と亜希もいる。全てを知っているのは悠太と麻友美だけ。
会議室。スタッフは除き、顔合わせ。右から、悠太、弓削、誠治、美里、沙織、麻友美、絢美、亜希、あつきの順に座る。
少しすると、ドアをノックする音。
静寂。

「失礼致します。」
「!?」

6人(麻友美、悠太、関係を知らないあつき以外)は驚く。悠太の兄。そして…。

「はじめまして。と言いたいところですが見慣れた人がいるね。」
「…。」

父は亜希とあつきに、

「兄弟ですね。よく似ている。兄弟はいいものだ。」

悠太は、

「兄弟ネタから入るのか。見慣れた人?遠回しすぎ。はっきり言えばいいだろ。」
「な…!?」

亜希とあつきはびっくり。

「ふぅ…素直じゃない息子だ。父親をたてることを知らない。」
「え?」
「次男坊がお世話になっております。悠太の父親、平川直樹といいます。」
「えぇ!?」

和也は、

「私はほとんどのお方はお会いしております。」
「偽善者。」

悠太が言うと。

「悠ちゃん。私が偽善者ならば悠ちゃんはなぁに?」
「…。」
「申し遅れました。見習いの平川和也といいます。」
「え!?」

あつきはびっくり。

「兄さんは父さんそっくりだけど僕は母さん似だし。」
「悠ちゃん程母さんに似ている人は少ないよ。全てのパーツが母さんそのもの。父さんの大好きなカオ。」
「…。」
「がっかりしましたか?もう一人いた方がよかったですか?」
「…。」
「坂井先輩だとか。」
「!?」

麻友美は、

「やめて下さい!」

父は

「何だね?」

兄は、

「冗談ですよ。そうするとすごい組合せになりますからね。」
「…冗談ひどすぎます。」
「お兄さんは嫌ですか、坂井麻友美さん。」
「…。」
「坂井くんの妹さんなのか?」
「…兄がお世話になっております。」
「かわいい妹さんだね。」
「かわいいからそれなりに…おっと、口が過ぎたようですね。」
「仕方ないです。兄にとって妹は天下一品にかわいいですから、あらぬ妄想を膨らませて怒りますよ。」
「亜希はフォロー。」

あつきは亜希に合図され、

(姫から守れとの命令だ)

「…確かに妹は守りたいですから…。
< 95 / 257 >

この作品をシェア

pagetop