空色


バタン…

静かに閉まる扉…

それが切なくて…

私は気づいたんだ…

気づいちゃダメなのに…

気づいたんだ…

空が…

好きな事に…

『どおして…』

自覚してしまうと
苦しくて…

無意識に涙は
こぼれてる…

恋がこんなに
苦しいなんて…

分かんなかった…

知らなかった…

でも、
どんなに止めようと
頑張ってみたって…

気持ちが…

空への気持ちが…

溢れ出してく…

頭に浮かぶ顔…

空の笑顔…

ねぇ空…

今誰にその笑顔を
向けてるの???

私がいない間に、
知らない女子に
そんな笑顔…

向けないで…

私のワガママは
止まらない…

その笑顔を…

私だけのものに
したい…

結衣…

ごめんなさい…

私……。

空に惚れました…

諦められない…

これだけは
譲れない…



初恋…

私はもっと
楽しいものだと
思ってた…

でも、
予想以上に、
辛い…

私はそのまま
玄関で泣き崩れて、
泣き疲れて眠る
赤ちゃんのように…

寝てしまった…

(-.-)zzZ

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