報復サイト~正義の死(バツ)を~
「とりあえず。今日は、旅館に帰ろう。」
愛未は、兄にそう言い聞かせた。
「そう…だな。続きは明日にしよう。」
悟が言って立ち上がると閲覧室の全ての電気が切れた。
「行きましょ。」
愛未は、兄を支えてそっと閲覧室を出た。
「忘れ始めていたのに……。」
渚は、言って畳にへたりこんだ。
『私は…忘れさせない。だって…私は、あんなにも苦しめられた…。』
渚は、姿無き声に怯えて泣き始めてしまった。
『泣いても許さない。…お前は…私に何をした?…私は…全てを…覚えてる…。覚えてる……?』
渚は、耳を塞いで聞かないようにしていた。しかし、姿無き声はそっと静かに迫る。