報復サイト~正義の死(バツ)を~
  

 看護師はそれ以外何も言うことが出来なくなった。


「や…めろぉぉぉ……」


 沙織はまだ叫んでいた。看護師は、身の危険を感じてカーテンを思いっきり閉めた。すると、沙織が身体をようやく起こして看護師を見た。


「あぁ……う゛ぅ……あぁ…ぁあ……おいじぃねぇ……次の……獲物は……まぁだかなぁ……。」


 沙織はニッタリと笑って看護師に言った。看護師は、本当に危険を感じて走って部屋を飛び出した。


「どうしたのかぇ……ふふふ…ふふ…ふ……。こっち……だよぉ…こっちにおいでぇ……。」


 沙織は言って笑い続ける。


「内橋さんは…危険ですっ!」


 逃げて来た看護師は、ナースステーションで他の看護師に訴えた。


「此処は精神科病棟なのよ。わかってるでしょ?」


  
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