報復サイト~正義の死(バツ)を~
  

 姉の夫で衣理の父親は、連絡が取れないので一人娘の通夜だと言うのにまだ来てはいない。


「姉さん。お義兄さんとはまだ、連絡取れないんだけど…。」


 姉は、何も言わずに空を見つめている。弟は、そんな姉が心配だった。


「俺は、会場に戻るよ。」


 弟は、姉に声をかけて葬儀会場に戻って行った。


「それでは、合掌」


 三人のお坊さんが同時に会場に居た人たちに言った。今日最後のお経が始まった。



『死ぬことを…許して下さい…。そして、侑菜…許して…。今は、あなたを死に追いやったことの罪深さを痛い程に理解しています。しかし悔いるには、遅かった……と今、思い知っています。どうか…天国に行けるように…祈ります。』



  
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