報復サイト~正義の死(バツ)を~
  

 若い医師は、ゆっくりと沙織の病室に入って鼻を押さえた。


「つぅぎぃぃぃのぉ…獲物はぁぁぁ……お前かいぃぃ。」


 言われて若い医師は、恐る恐るベッドの上に居る沙織を見た。


「ヒッ!」


「おいで…。」


 言われて若い医師はよって行く。それが…罠とも知らず……。


「そう…そのままおいで……。」


 沙織は、手招きして若い医師を呼び寄せる。若い医師は、ふらふらと歩く。


「 忘れられるか……
 この怨み。

  忘れられるか……
 この哀しみ。

  忘れられるか……
 この虚しさ。     」


 沙織は…いや、侑菜に乗っ取られた沙織がそう言う。

 若い医師は、沙織の前に立つ。沙織は首筋に歯をたてる。


  
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